根来の子守唄

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写真撮影場所:和歌山県岩出市根来
写真撮影日 :2020/4/3
唄収録日  :2020/5/14
唄記述日  :2020/5/18
訪問記述日 :2020/5/18


*歌詞*

「ねんね根来の 覚鑁(かくばん)山でよ バイバイ
 とうしょう寺来いよの 鳩が泣くよ バイバイ

 ねんね根来の 大門池のよ
 魚捕りたや 赤子(やや)さんとよ」


*記述*
 
 和歌山県の根来地方に古くから伝わる子守唄です。唄われている根来寺は、平安時代後期に覚鑁上人が開き、室町時代末期に最盛期を迎え二千余院を誇りましたが、安土桃山時代の天正13(1585)年に羽柴秀吉との争いにより焼失。江戸時代以降再建が進み、現在の姿になっています。
 唄は日本民謡大観(下記参照リンク)を参考にしました。
 歌詞の「覚鑁山」という名前の山は存在せず、根来山一帯を指すとされています。「とうしょう寺」については諸説あり、はっきりしたことは分かりません。「大門池」の歌詞はあまり有名ではないのですが、「天満の市」の子守唄が和歌山まで影響を及ぼした可能性があるそうなので、似た歌詞を敢えて取り上げました。


*訪問記述*

 JR和泉砂川駅前で11時23分頃岩出樽井線のバスに乗りました。天気は曇り時々晴。

 岩出図書館に到着して、早々に根来寺方面へ足を運びます。(来訪当時、私は大門池のことを根来寺内にあると勘違いしていましたが、実はこの岩出図書館そのものが大門池を埋め立てて作られていて、図書館の裏に大門池が一部残っています。表の道からは池の姿が見えないため、写真を撮りそびれてしまいました)
 桜の季節だけあって、観光客もそこそこいらっしゃいました。大門の横を通り、三部権現の看板だけ写真を撮って、もみじ谷公園をちょろっと覗きます。それから、菩提院を訪ね、レストラン初花で輝良里セットを頂きました。天ぷらと混ぜご飯が美味しゅうございました。ご馳走様でした。

 

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レストラン初花近くの桜が見事です

 

 岩出市資料館では往時の根来寺の遺品が大量に保管されており、それぞれ歴史の流れに基づいて説明書きがついていて、分かりやすくお勧めです。ちなみに根来の子守唄についても聴けたり唄についての資料があったりするので、実は私の唄はいらないのでは説が出てきます。
 気を取り直して不動堂へ。何も説明がない金毘羅宮や分かりにくい北向き不動尊等、しらみつぶしに当たってみました。

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何の注意書きもない金毘羅宮の入り口

 

 ここから根来寺の受付を通り、大傳法堂、大塔、大師堂、奥ノ院を回り、鐘楼門の写真を撮って光明殿をお参りします。少し道を戻って本坊、寺務所に入り、中を通って聖天堂の前まで廊下を歩き、また戻って庭園を鑑賞しました。(お参りされる方がいらっしゃれば、本坊に入ることを是非お勧めします)
 九社明神を回り、鐘楼門を通って元の道に戻り、三部権現をお参りします。裏の道を抜けて西へ出た時に、道の駅「ねごろ歴史の丘」に出ようかと一瞬思いましたが、時間がないのでもう一度大門へ。そこから岩出図書館方面に戻り、ついでに坂本神社と住持池に出ようと急ぎましたが、坂本神社の手前の道の車の通行量が多く、時間がないので引き返しました。

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あそこに坂本神社の入り口があるのに……
 
 走って岩出図書館に戻り、15時9分発のりんくうタウン駅前行のバスに乗ろうとしましたが、間違えて15時8分発のJR岩出駅前行に乗ってしまい、泣く泣く終点まで出てJRで帰宅しました。


*参照*

『日本民謡大事典』 1983 浅野健二 雄山閣出版

『大阪の民謡』 1978 右田伊佐雄 柳原出版  

根来の子守唄 | 動画で見るニッポンみちしる~新日本風土記アーカイブス~

 岩出市立岩出図書館 - Wikipedia