3)「記録」について

 ブログ開設前に民謡の動画をよく覗いていたのですが、当時アップされている動画は、舞台上のもの、お祭りの時のもの、弾き歌いのものが多く、そういうものはマイクの性能がいまいちなこともあって、唄がよく聞こえず残念に思っておりました。私は楽器の音より唄が聞きたかったので。

 当ブログの開設の理由がこれですのでお察しかもしれませんが、もともとは、他の地域の唄は他の地域の方に唄って頂きたいなと思っていたのです。皆でやれば怖くない。

 挑戦される方の参考になるかは不明ですが、私が動画を作る時の頼りない装備(ブログ開設当時)を以下に列記しておきます。


・PC
 東芝 dynabook T451/57DB

・PC使用ソフト
 Audacity

ja.osdn.net

(音声編集)


 Windows Live ムービーメーカー

https://support.microsoft.com/ja-jp/help/18614/windows-essentials

(動画編集。PCに初期搭載)


・デジタルカメラ
 Optio S5i

kakaku.com


・マイク
 Sony ECM PCV80U

・こきりこ

こきりこ ささら | こきりこ民芸 | 南砺市推奨土産品

(「こきりこ節」の写真を撮った時に買ってきました。古竹ではなく新竹の方、つまり安い方です)

 

 当ブログははてなのブログを使用しておりますが、音声・動画データをブログ内で保管することはできません。悩んだのですが、手軽にアップロードできて、誰でも無料で観れるYoutubeに動画を置くことにしました。

 ところで、ブログを作成していく中で、記録の意思そのものが民謡にとっていいことではないのでは、という意見を目にする機会がありました。楽譜に記入すること、録音すること、これが流動的な唄を固定的に捉えてしまうことになりかねない、と。 
 でも記録がなければ、現地に行かない人間は人生で一度もその唄を耳にすることがなくなってしまいます。「民謡」なんだからそれでいい、という方もいらっしゃいそうですが、その土地から離れている人がその土地の唄を聞くことに価値がないと断じていいものでしょうか。 
 まあ本音を言うと、単に私が他の方の唄を聞きたいだけなのですが。

 関西の民謡は残念なことに、もう実際に唄われているものが少ないです。でも誰の手にも届くところに置いていれば、いつか一節だけでも他の歌に転用されるかもしれません。何も残らないよりはいいのかもと考えています。