会津磐梯山

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唄収録日  :2016/11/29
唄記述日  :2016/11/29


*歌詞*

「イヤー 会津磐梯山は 宝の山よ
 (ハァヨイトヨイト)
 笹に黄金がエーマタ なり下がる
 (チョイサーチョイサ)
 
 東山から 日日の便り
 行(ゆ)かざなるまい 顔見せに

 小原庄助さん 何で身上潰した
 朝寝 朝酒 朝湯が大好きで
 それで身上潰した
 (ハァもっともだ もっともだ)」


*記述*

 福島県の会津地方の盆踊唄です。
 明治初年頃に新潟県西蒲原区あたりの盆踊唄が油職人によって持ち込まれました。元唄はテンポが速く、老若男女が夜を徹して唄い踊る様から「カンショ(気狂い)踊り」と呼ばれています。
 1935(昭和10)年に小唄勝太郎氏が「会津磐梯山」としてレコードを出し、唄が全国的に有名となりました。(会津の民謡「玄如節」の転用である一番の歌詞から、この曲名は付いています)しかし元唄の大幅な改変に反発した地元は、「カンショ踊り」を参考にした「正調会津磐梯山」を歌い継ぐようになりました。この動画は「正調」に準じるよう作成しています。
 
 会津若松の東山温泉の近くには、かつて多くの遊女がいたそうで、二番の歌詞はその遊女とのやり取りを表現しているとのことです。
 小原庄助という人物は、現実にいたという説と、架空の人物であるという説と両方あります。

 

*参照*


『日本民謡大事典』 1983 浅野健二 雄山閣

かんしょ踊り保存会 - YouTube

Various Artistsの「日本民謡大観 東北篇 9」を iTunes で

(22番「玄如節」)

岸波通信その90「会津磐梯山の真実」

(開くといきなり音楽が流れます。注意)


*試聴(広告)*
 歌川重雄氏とどちらにしようか悩んだのですが、福島県に縁の杉本栄夫氏の唄の速度の方が「カンショ踊り」を髣髴とさせるので。