金毘羅船々

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唄収録日  :2016/9/28
唄記述日  :2016/9/28


*歌詞*

「金毘羅(こんぴら)船々(ふねふね)
 追手(おいて)に帆かけて
 シュラシュシュシュ
 回れば四国 讃州那珂の郡(ごおり)
 象頭山(ぞうずさん)金毘羅大権現
 (一度回れば)


*記述*

 香川県仲多度郡琴平(ことひら)町の酒盛り唄です。
 金毘羅船の起点であった大阪港で、あるいは金毘羅参りの途上でできたという説がありますが、不詳です。

 琴平町にある「金刀比羅宮(ことひらぐう)」は、最初「琴平神社」と呼ばれていましたが、本地垂迹説により「金毘羅大権現」と名を変え、明治元年に神仏分離されてから何度か変更、最終的に現在の名称となりました。
 元々「琴平神社」の時代から、大物主(おおものぬし)神という海の神様を祭っており、漁師や船頭からは特に海上安全の神として信仰が厚いです。

 現在では複数の歌詞がありますが、元はこの歌詞だけでした。酒席の拳遊びでは「一度回れば」のお囃子でもう一度最初の「金毘羅……」に戻ります。
 途中の「回れば四国」は習った通りに唄いましたが、「回れば四国『は』」と唄っている方が多く、その場合若干唄い方が違います。


*参照*

『日本民謡大事典』 1983 浅野健二 雄山閣

ヴァリアス・アーティストの「日本民謡大観 九州篇(南部)・北海道篇 10」を iTunes で

金刀比羅宮


*試聴(広告)*
 芸者出身の芸能人であった三浦布美子氏の唄で。今はどうしておられるんでしょう。