唄収録日 :2016/6/18
唄記述日 :2016/6/20
*歌詞*
「(ハ ヨイショ)
めでためでたの 若松様よ 枝も
(チョイチョイ)
栄えて 葉も繁る
(ハア ヤッショー マカショ)
花の山形 紅葉の天童 雪も
眺むる 尾花沢」
*記述*
華やかな花笠を携え踊るのにふさわしい陽気な唄です。
1956(昭和31)年に発売された三橋美智也氏のレコード「花笠音頭」で呼ばれることもありますが、本来の名称はこちら。同一名の踊りは全国各地にありますが、ここでは山形県のものを指します。
1919(大正8)年から開始した開田の灌漑用水確保を目的とする工事で、人夫たちが作業を進める際に唄った土搗唄が元になっています。(日本民謡大観では唄名が「土突唄」です)1938(昭和13)年頃、山形県民謡に携わる人々が元唄の旋律や踊りを手直しして現在の形にしました。
習った通りに唄いましたが、最初の「ハ ヨイショ」のお囃子はない、或いは代わりに「ソレ」と入れることが多いです。
一番の「若松様」が出てくる歌詞は、文字通りおめでたい歌詞なので重宝され、全国の民謡で散見されます。
*参照*
『日本民謡辞典』 1972 仲井幸二郎・丸山忍・三隅治雄 東京堂出版
『日本民謡大事典』 1983 浅野健二 雄山閣
Various Artistsの「日本民謡大観 東北篇 7」を iTunes で
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初めて歌声合成ソフト使用のものを採用しました。この唄は人の声だと民謡の雰囲気を脱しきるのが難しいと思います。