唄収録日 :2015/10/9
唄記述日 :2015/10/13
*歌詞*
「磨き上げたる 剣の光
雪か氷か 下関
ヨイショコショデ ヨサノサ 下関
これのお背戸に 茗荷と蕗と
茗荷めでたや 蕗繁盛 蕗繁盛」
*記述*
この一番の歌詞は明治維新における長州を讃えるものですが、二番は元来の祝い唄の歌詞です。
元は周防の大島地方で祝い唄(新夫婦が仲間を招いて祝宴を張る時に唄われた)であったものが、萩や下関という花街のお座敷で好まれて唄われるようになりました。
志賀廼家淡海氏の「淡海節」がこの曲の影響を受けて作られましたが、この曲の感じが新しいので、実は逆にこの曲も「淡海節」の影響を受けて今の形になったという説があります。
とりわけ明治維新に関する歌詞は後付けで作られた可能性があるそうです。
(周防の旧久賀町の歌詞を見つけたので、参照リンクしています)
「茗荷」は「冥加」、「蕗」は「富貴」の掛詞。
「三千世界の 烏を殺し 主と朝寝が してみたい」という高杉晋作が作ったと言われる都都逸の歌詞もあります。
*参照*
『日本民謡大事典』 1983 浅野健二 雄山閣