唄収録日 :2015/9/1
唄記述日 :2015/9/4
*歌詞*
「お前来るかと 一升買って待ってたよ(アラオコサノサ)
あまり来ないので コーラヤコラ 飲んで待ってたよ
オコサデ オコサデ ホントダネ
好きと好きとで 添えない時はね
主という字を 逆に読めよ」
*記述*
民謡をかじっている人には「酒飲みの唄」で通じると思います。多分。
収録してから、二番目の歌詞が掲載されている資料がないことに気づきました。好きな歌詞ですが、聞き書きなので合っているかは自信がないです。
「おこさ」の意味は不明です。(一文字違いの「おけさ」とは違います)
昭和22,23年ごろから唄い出され、一気に東京から北海道まで広がったのですが、これだけ新しい唄でありながら、秋田県の民謡ということしか分かっておらず、この秋田県発祥ということすら怪しいという謎の多い唄です。当然のことながら作詞作曲者も不明です。
一説には津軽民謡の父である成田雲竹氏が作った曲という話があるそうですが、これもまた定かではありません。地元で唄われなくなった後、他の地域の人たちが出所を知らずに好んで唄ったのではないかという説の方が信憑性が高そうです。
お笑いで一世を風靡したザ・ドリフターズが唄っているので、そのバージョンをご存知の方もいるかと思います。調子が良く底抜けに明るい、これぞ酒盛り、の唄ですね。
*参照*
『日本民謡辞典』 1972 仲井幸二郎・丸山忍・三隅治雄 東京堂出版
『日本民謡大事典』 1983 浅野健二 雄山閣
民謡「おこさ節」の発祥はどこか。また、「おこさ」の意味は何か。 | レファレンス協同データベース
※この唄は『日本民謡事典』には掲載されておりません。
*試聴(広告)*
小山貢氏の津軽三味線も捨てがたかったのですが、声が一番くっきり聞こえるものを選びました。