唄収録日 :2017/1/29
唄記述日 :2017/1/31
*歌詞*
「木曽のナー 中乗(なかのり)さん
木曽の御岳 ナンチャラホイ
夏でも寒い ヨイヨイヨイ
袷(あわ)しょナー 中乗さん
袷しょやりたや ナンチャラホイ
足袋ょを添えて ヨイヨイヨイ
心細いぞ 木曽路の旅は
笠に木の葉が 舞いかかる」
*記述*
元唄は修験の行者たちの「御岳山節」で、これが「中乗さん節」となり、「木曽踊」の演目の一つにまでなった、というのが唄の発生に関する一つの説です。この「中乗さん節」が「木曽節」へと名前を変えた後、大正時代に木曽福島町長の伊藤淳(すなお)氏が編曲して唄を全国に宣伝したため有名になりました。
歌詞の「中乗さん」は筏乗りの真ん中の人という説があります。
途中の「ナンチャラホイ」の部分を「ナンジャラホイ」とし、「木曽の御嶽」の後ろに「さんは」を付け、一番毎の終わりに「ヨイヨイヨイノ ヨイヨイヨイ」という歌詞の入る方がよく知られていますが、この度は地元の正調の歌詞に合わせてみました。ただし、節は私が唄い慣れているものを採用しています。参照の動画にある地元の方の唄と比較していただければ違いが分かるかと思います。
*参照*
『日本民謡大事典』 1983 浅野健二 雄山閣
木曽節 / 板取金一(1976年桃山晴衣・採録)Kiso-bushi - YouTube
*試聴(広告)*
久しぶりの合唱です。唄の初めの旋律が他と違って面白いです。