黒田節

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唄収録日  :2016/6/2
唄記述日  :2016/6/3


*歌詞*

「酒を飲め飲め 飲むならば
 日の本一の この槍を
 飲みとるほどに 飲むならば
 これぞまことの 黒田武士

 皇御国(すめらみくに)の武士(もののふ)は
 いかなる事をか勤むべき
 ただ身に持てる赤心(まごころ)を
 君と親とに尽くすまで」
 


*記述*

 福岡県の旧黒田藩(福岡藩。藩主が黒田姓だったため、こう呼ばれることがあります)において流行した越天楽今様です。越天楽は現在最も有名な雅楽の曲、今様は平安時代から流行した七五調四句の歌謡です。

 黒田藩の藩士たちはこの唄を愛唱する一方、新しい歌詞を次々作成していきました。
 一番の歌詞は天保年間(1830~1844)頃に高井知定氏が作成した今様が元になっています。この今様は黒田藩の武士である母里(もり)太兵衛氏が、福島正則氏の持つ名槍を賭けて大盃を飲み干したという故事に基づくものです。
 二番の歌詞は幕末に勤皇派であった加藤司書氏が征長軍解散時に作成したと言われています。

 1934(昭和18)年、コロムビアで販売された赤坂小梅氏の「黒田武士」のレコードが人気を博しました。この唄を1948(昭和23)年に改めて吹き込む際、「黒田武士」から「黒田節」と唄名を改めることになったそうです。
 太平洋戦争中には戦意高揚のため二番の歌詞が、戦後の解放感と宴会のお供に一番の歌詞がうってつけで、戦争時代を跨いで愛される唄となりました。


*参照*

日本民謡辞典』 1972 仲井幸二郎・丸山忍・三隅治雄 東京堂出版

日本民謡大事典』 1983 浅野健二 雄山閣

西日本シティ銀行:地域社会貢献活動:ふるさと歴史シリーズ「博多に強くなろう」


*試聴(広告)*
 黒船の唄も良かったと思いますが、意外性とアナログ録音の良さを取って。