読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

おんごく

youtu.be

 

写真撮影場所:大阪府南船場地域
写真撮影日 :2016/2/2
唄収録日  :2016/3/18
唄記述日  :2016/3/19
訪問記述日 :2016/3/19


*歌詞*

(Aパート)
「おんごくなはは なははやおんごく
 なはよいよい

 何が優しや蛍が優し
 草の葉陰で灯をともすサ

 アリャリャ コリャリャ
 サアサヨイヤサ コウコウ

 松坂越えてヤッサ
 これも見てみよ 川瀬のヤッサ

 優しやなはは なははやおんごく
 なはよいよい」


(Bパート)
「一おいて回りゃ こちゃ市ゃたてん
 天満なりゃこそ 市たてまする

 二おいて回りゃ こちゃ庭掃かん
 丁稚なりゃこそ 庭掃きまする

 三おいて回りゃ こちゃ三味弾かん
 芸者なりゃこそ 三味弾きまする

 四おいて回りゃ こちゃ皺よらん
 年寄りなりゃこそ 皺寄りまする

 五おいて回りゃ こちゃ碁は打たん
 えい衆(し)なりゃこそ 碁は打ちまする

 六おいて回りゃ こちゃ櫓は漕がん
 船頭なりゃこそ 櫓は漕ぎまする

 七(ひち)おいて回りゃ こちゃ質(ひち)ゃおかん
 貧乏なりゃこそ 質おきまする

 八おいて回りゃ こちゃ鉢ゃ割らん
 ねずみなりゃこそ 鉢割りまする

 九おいて回りゃ こちゃ鍬持たん
 百姓なりゃこそ 鍬持ちまする

 十おいて回りゃ こちゃじはいわん
 年寄りなりゃこそ じはいいまする」


*記述*
 
 もう唄われなくなった民謡です。 

 この唄は夏の行列遊びで使われました。主に3歳から10歳の女の子、6歳までの男の子たちの列に保護者が寄り添い、町中を練り歩くのです。
 歌詞に表記しているAパート・Bパートは下記の参照にある右田伊佐雄氏の分類でAからGパートまであり、順番通りだとA→B→C→B→D→B→E→B……と、Bパートを間間に挟みます。(C~Gパートは順不同)町内を1時間から2時間かけて歩く間に唄い続けるので、非常に長い曲になっています。

 大阪府内のあちこちで行なわれていたとされており、歌詞もその場所によって異なっていたそうです。この唄は『大阪府の民謡 昭和62・63年度府内民謡緊急調査より』を参考にしていますが、Aパートは大阪市南区順慶町(今はもう地名がありません)のもの、Bパートは大阪市南区笠屋町のものが掲載されていたため、両地域の唄い方が混ざっています。
 歌詞内の「見てみよ」はCDで「見てみい」と聴こえるので、唄はそちらに合わせています。また天満の市についての歌詞が含まれるところから時代を感じます。

 明治34年5月に「歩行者交通取締令」が発令され、道路中央の歩行ができなくなり行列遊びができなくなったため、唄も急速に廃れていきました。
 日本民謡大観に子どもの声で(Cパートも一部入っている唄が)収録されていますが、日本民謡大観は昭和16年から収録開始されており年代が合いませんので、おそらく誰かが採譜して子どもたちに教えたものと思われます。(もしかしたら右田氏が編曲した『大阪のわらべ歌』というCDからの抜粋ではないかと考えています)


*参照*

右田伊佐雄 『大阪の民謡』 1978 柳原書店

Various Artistsの「日本民謡大観 近畿篇 4」を iTunes で

大阪のわらべ歌 (ビクター音楽産業): 1984|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

 

※この唄は『日本民謡事典』には掲載されておりません。


*訪問記*

 順慶町周辺は確実に行列遊びがあったことは分かっているので、そこから場所を広げて南船場地域を歩くことに決めました。一番南の筋を西から東へ歩き、次に北へ一筋行って東から西へ、行列遊びはしませんが町内練り歩き。動画は写真を撮影した順番に並べています。

 スタート地点は大阪市営地下鉄心斎橋駅のやや西、長堀通阪神高速の交差点から。天気は晴れのち曇り。晴れると暑く、曇ると殊の外寒いというハードな日でした。何せ寒いと指が動かずカメラを構えるのも一苦労。撮影のため折々立ち止まるので暖かくはなりません。
 ビジネス街が範囲に含まれるものですから平日でも人は多く、170枚ほど撮りましたが採用枚数が少ないのは、つまり撮影者が上手ではないということです。そもそも観光地でもないのに一人でカメラを構えているところが残念でして、ここでもやりましたがカメラを起動したり消したり怪しい動きをしていました。


f:id:Nanashinogo:20160319201141j:plain

この時点では、まだ頑張り途中なので飲めない


 食事の場所はぼんやりと決めていったのですがどこか分からず仕舞。まあお腹が空いた辺りでどこかの店に入ればいいだろうと思ったら、お腹の空いた時間が12時を過ぎていたためどこも混んでおりました。我ながら計画性のなさを噛みしめつつお腹が空いて力が出ないところで、「Moe Joe」さんを発見したのでした。


f:id:Nanashinogo:20160319201343j:plain

燻製肉に惹かれてDセットを頂きました


店内ではチャップリンの『キッド』が上映されていて、以前観たことがあったのですが、さてこんなシーンあったっけという記憶の底を浚う羽目に。結局ぽんこつ脳からは何も出てきませんでしたが、サンドウイッチはボリュームがあって美味しゅうございました。

 店から出た辺りで太陽は文字通り雲隠れしてしまいましたが、めげずに、ではなく、めげながら歩きます。難波神社には境内にパワースポットとされる楠があり、ハイヒールを履いたお姉さんがぺたぺた触っておられました。観光客ではなく、おそらくOLの方だと思うのですが、毎日一人で来ているのかな、と勝手な想像。

 前半は珍しい建物も多くて真顔で喜んでいたのですが、後半は(見逃しているかもしれませんが)そういうのがなくテンション急降下。最後に坐摩神社を抜けて中央大通に突き当たり本町駅からへとへと状態のまま電車に乗りました。