写真撮影場所:佐渡市小木町、宿根木、相川地区
写真撮影日 :2015/7/22-23
唄収録日 :2015/8/3
唄記述日 :2015/8/7、10/13
*歌詞*
「ハァー 佐渡へ
(ハ アリャサ)
佐渡へと 草木もなびくよ
(ハ アリャアリャ アリャサ)
佐渡は居よいか 住みよいか
(ハ アリャサー サッサ)
雪の新潟 吹雪に暮れてよ
佐渡は寝たかよ 灯が見えぬ」
*記述*
関西の唄ではないというツッコミ待ちシリーズ。
節は有名なので拙いながらもこんなものかと思いますが、お囃子がこれで合っているのか自信がありません。ご意見お待ちしております。
新潟にある「おけさ」唄の中で、おそらく一番有名な曲です。
九州の「牛深ハイヤ節」(※1)が江戸時代に北前船の船員たちによって、佐渡島の小木港に持ち込まれました(赤泊港にもたらされたものが小木に伝わったという説もあります)。当時その曲は「ハンヤ」と呼ばれ、港周辺で酒盛り唄として流行り(これが整えられたのが現在の「小木おけさ」です)、次いで佐渡各所で唄われていき、徐々に佐渡金山の鉱夫たちの間へ広まっていきました。
いつしか鉱夫たちの選鉱場での作業唄となり、年に一度の鉱山祭りで使われるようになった唄は、「選鉱節」「選鉱おどり」と呼ばれ、それが「相川おけさ」となり、相川金山の鉱夫であった村田文蔵氏の唄が「佐渡おけさ」としてレコード化されて全国に広まっていきました。
「牛深ハイヤ節」、赤泊の「山田のハンヤ」、「小木おけさ」、「選鉱節(選鉱場おけさ)」、そして「佐渡おけさ」を聴き比べると「ハンヤ」が明らかに変わっていく様が分かります。では、この「おけさ」とは何か、ということになると、諸説ありますが今でも明快な答えはありません。
佐渡金山のツアーは新しいのが続々できていて心惹かれなくもないですが、それより重要伝統的建造物群保存地区の宿根木をおすすめしたいです。船大工によって作られた町並みに愛を注ぎたい方は、是非佐渡島へ。直江津港、新潟港、寺泊港からそれぞれフェリーが出ています。
(※1)2015/10/13追記
熊本の「牛深ハイヤ節」ではなく、長崎平戸の「田助ハイヤ」節がハイヤ節の元祖という説があります。
*参照*
佐渡広場 : 佐渡の民謡3:小木おけさ - livedoor Blog(ブログ)
*試聴(広告)*
何故か民謡歌手を外す選択。山崎ハコさんのアレンジが面白いのと、声が陰音階に合っているように思いますので。